公益財団法人長野県産業振興機構

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地域素材利用の低環境負荷材料とサーキュラーエコノミーの研究を開始

活用した補助金・支援制度等

令和4年度ゼロカーボン技術事業化促進事業

企業の現状及び支援の経緯

【地域資源循環型複合材料研究会のスキーム】

近年の脱炭素化の動きから県内中小企業でも脱化石由来の樹脂の減量化や材料のリサイクルに対する関心が高まっています。そこで、グリーンイノベーションセンターでは、環境意識の高い企業間取引に供する素材開発が重要であるという認識に立ち、地域特性の高い県産木質材料や食品残渣等を利活用し、バイオ系樹脂等との複合化による低環境負荷材料を開発する方法や循環型にする仕組みの調査・研究を後押しする「地域資源循環型複合材料研究会」を立ち上げました。

本研究会では、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進支援のための調査・研究活動を行っています。

本研究会には、製造業を中心とした10社・団体のほか、信州大学繊維学部(上田市)、工業技術総合センター(長野市)及び市町村が参加をしてスタートしました。

実施した支援内容

【Matching HUB Hokuriku 2022 出展ブースの様子】

研究会では30名を上限として、ディスカッションの場を提供することに主眼を置いています。本年度は、3回の研究会の開催と、研究会メンバーの研究途中の試作品を展示会へ出展しました。

◆研究会の開催(3回)

信州大学繊維学部の梶原先生、村上先生のご講演でキックオフ。その後各研究プロジェクトの紹介などを実施。対面方式で活発なディスカッションを展開しています。

◆展示会への出展(2回)

・諏訪圏工業メッセ2022(諏訪市)

・Matching HUB Hokuriku 2022(金沢市)

支援の結果及び今後の展開等

既に市町村を含めた研究プロジェクトが幾つも集まっています。異なった目標を持った企業が集結することにより化学反応を起こし、新たなプロジェクトが生まれることを期待しています。

出展の効果として、地域資源、廃棄物活用、複合材料開発、サーキュラーエコノミーなどのキーワードで様々な企業や大学及び支援機関からの問い合わせが増えています。

今後は、本研究会の趣旨に合致した新規プロジェクトを次々に生み出し、産学官連携コンソーシアムに発展させ、長野県ゼロカーボン戦略を推進して参ります。

 

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 グリーンイノベーションセンター

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[TEL]026-217-1634 [FAX] 026-226-8838
[Email]green-innv[at]nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

◆参加者の声

・他のプロジェクトの内容や取組を聴くことができ大変刺激をいただきました。

・メンバー企業様へ自社の技術シーズをご提案したところ、新たな開発課題として取り組むことになりました。

・大学とも連携しているので、科学的根拠を持った実証実験の評価ができそうです。

・他の地方自治体の取組がわかり参考になります。

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