公益財団法人長野県産業振興機構

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山梨大学と連携協定を結び工業用燃料電池システムの調査・研究を開始

活用した補助金・支援制度等

令和4年度ゼロカーボン技術事業化促進事業

企業の現状及び支援の経緯

【工業用燃料電池システム研究会のスキーム】

ゼロカーボン社会の実現には水素社会の推進が不可欠であり、製造業が率先して「水素を産業用途で活用するための研究開発」などのイノベーション創出支援を行うことが必要です。長野県企業においても水素ステーションや燃料電池用部品など水素活用のための技術開発が行われつつあります。

そこで、グリーンイノベーションセンターでは、水素活用のひとつとして未だ普及に至っていない工場の生産ラインに導入可能な工業用燃料電池システムに着目し、「工業用燃料電池システム研究会」を立ち上げ、県内企業とともに調査研究を始めました。

実施した支援内容

【山梨大学水素・燃料電池ナノ材料研究センターとの連携協定の様子】

令和4年9月21日、国立大学法人山梨大学 水素・燃料電池ナノ材料研究センター(甲府市)と、水素・燃料電池関連分野等に係る技術力向上及び地域社会発展に係る取組に関して「連携協定」を締結しました。水素を使った燃料電池分野で先進的な研究を進める同センターと協力して県内企業による事業化を進めて参ります。

また、「第1回工業用燃料電池システム研究会」を佐久市で開催しました。山梨県の先進的な水素拠点を参考にして、佐久地域を中心に県内企業と直接支援を受ける環境を整え、研究を実施していきます。研究会には、佐久市内外の製造業など13社のほか、山梨大学や信州大学が参加しました。

支援の結果及び今後の展開等

生産設備のエネルギー源として期待される工業用燃料電池システムは、関連部品や設備を提供する多くの企業の関与が必要不可欠です。また、実際の生産現場でのシステムの実証実験が欠かせません。本研究会メンバーとともに、これらの研究開発活動を実施するためのプロジェクトの組成を目指しています。さらに水素活用に関する県内企業のニーズを調査し、新たな研究課題の探索をする予定です。

今後は、「水素を産業用途で活用するための研究開発」とともに「水素を製造する拠点」に関する議論もし、ゼロカーボン社会の実現を推進してまいります。

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 グリーンイノベーション推進部(グリーンイノベーションセンター)

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[TEL] 026-217-1634 [FAX] 026-226-8838
[Email] green-innv [at] nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

◆参加者の声

・燃料電池に関する技術動向や山梨大学の研究シーズを聴くことができるのは大変貴重な機会だと思います。

・山梨大学と連携したなかで研究会を開催されたことは、長野県内における燃料電池研究が活性化することにつながると思います。

・参加企業同士で情報交換ができて、有意義な場であると思います。

・山梨県の先進的な取組が大変参考になりました。

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