公益財団法人長野県産業振興機構

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環境を基軸とした自動車産業の動向についての調査・研究を開始

活用した補助金・支援制度等

令和4年度ゼロカーボン技術事業化促進事業

企業の現状及び支援の経緯

【環境品質モビリティ研究会のスキーム】

電動化が進んでいる自動車関連部品サプライヤーは、生産部品の転換や二酸化炭素排出量の削減を要求されるなど、100年に一度の大変革時代が到来しています。長野県は、特に自動車部品産業が集積しており、各社が個別に課題解決の道を模索しています。

そこで、グリーンイノベーションセンターでは、「自動車産業×環境品質×諏訪地域」の枠組みで、関東経済産業局様、諏訪圏ものづくり推進機構様と連携し、先ずは諏訪地域の自動車部品関連のものづくり企業をターゲットとして、激動する自動車産業の実態を勉強し、近未来に向けた企業活動を活性化することを目的とした「環境品質モビリティ研究会」を発足させました。(環境品質:「環境」を優先基軸としたものやサービスの価値・品質としています。)
本研究会を実施することによって、「長野県企業は環境品質が高い」というイメージを印象付ける活動に発展することを期待しています。

実施した支援内容

本研究会は、以下の方法で実施しています。
・毎回様々なカテゴリーで講演会形式での研究会を諏訪地域で開催(対面方式)
・最新情報の取得や講師とのディスカッションによる情報交換を促進
・月1回程度、講師1名程度、2年~3年程度継続する予定

本年度は、4回講演会を開催しました。

・第1回:「2050年カーボンニュートラル実現に向けた日産の挑戦」 講師:日産自動車㈱  渉外部 部⾧ 堀江浩史 氏

・第2回:「自動車のカーボンニュートラルに向けた水素 & e-Fuelの活用の可能性と課題」 講師:KPMGコンサルティングアソシエイトパートナー  轟木 光 氏

・第3回:「モビリティの変革とカーボンニュートラル実現に向けたトヨタの取組」 講師:トヨタ自動車㈱ パワートレーンカンパニー  第1電動先行開発部 技範  吉松 昭夫 氏

・第4回:①「次世代モビリティ×エネルギーの取り組み」 講師:AZAPA㈱  取締役&CFO  宮田 豊 氏、②「自動車サプライヤー様がご活用いただける主な支援施策について」 講師:経済産業省 関東経済産業局 産業部 製造産業課 航空宇宙・自動車産業室 係長 吉岡泰智 氏

支援の結果及び今後の展開等

本年度はテーマを絞らず自動車産業界の将来を俯瞰したテーマの講演会を実施しました。各回とも活発なディスカッションがなされ、当初の目的であった危機感の醸成や技術動向の確認ができました。

今後は、参加者のニーズを把握し共通課題については分科会形式で、より深い調査研究を実施してまいりたいと思います。

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 グリーンイノベーション推進部(グリーンイノベーションセンター)

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)

[TEL] 026-217-1634 [FAX] 026-226-8838
[Email] green-innv [at] nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

◆参加者の声

・自動車メーカーから直接話を伺う機会がないので大変勉強になっています。

・カーボンニュートラルを軸とした自動車業界のあるべき姿や本質を垣間見ることができました。

・これからの車作り、部品も含めカーボン排出量に充分配慮する必要があると改めて感じました。

・全世界的な自動車産業の動向が理解できました。

・最終エネルギー消費量の比率から、水素でカーボンニュートラルを狙うべきは熱量というお話を聞けたことが、非常に参考になりました。

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