平成13年8月米山社長が独立開業設立
会社員時代から腕利きの技術者としての評判が高く独立開業後も、❛まじめすぎるリフォーム屋❜として顧客の信頼を得ており、口コミでのリフォーム受注が増加しています。
社長が69歳となり事業承継をどうすべきか検討していました。支援機関である取引金融機関へ相談し、長野県事業承継・引継ぎ支援センターへの相談取次となりました。
一時は第三者への承継も検討していましたが、次男が承継を決断しました。
相談を受けたエリアコーディネーターは、社長夫妻、後継者の次男、長女と面談し課題を洗い出しました。同社は、創業者である社長の経営手腕に負うところが大きく、事業承継においても経営ノウハウの承継が課題と考えられました。

後継者の次男は現場工事中心に仕事をしており、経営者としての後継者教育が欠かせず、経営ノウハウの承継に向けての事業承継計画策定支援が必要であると判断しました。専門家(中小企業診断士)を派遣し、経営者・後継者・専門家による事業承継計画の策定に取組みました。
また、事業承継計画を策定する中、ＳＷＯＴ分析，マーケット分析などから、事業計画、事業体制についても後継者の指標となる計画を策定し、次男・長女への役割分掌も明確化しました。

代表者にとっても、計画・目標策定の重要性についての理解が得られたことと、事業承継計画策定作業を通して中期計画の策定手順についても基礎を共有できました。また、ＳＷＯＴ分析により自社の現状を考える機会、話し合う機会を得られた事が一番の収穫であり、事業承継計画表による課題と今後のスケジュールが「見える化」でき、今後承継に向け具体的にやらなければならないことが整理できました。
代表者交代時期、株式贈与の方法についても明示し、経営ノウハウの承継に向け、採算管理、経理・総務全般の理解、社長の人脈の引継ぎ等を計画的に実施していくことを明確にしました。