支援活用事例
工程不良未然防止と慢性不良解決の為の実践講座
活用した補助金・支援制度等
地域センター事業
実施した支援内容
「製造工程を新しくしたけれど、不良品が出ないか心配だ」と思うのは、工程設計者だけではなく、製品設計者、そして製造現場の全ての担当者や品質管理者に共通する不安です。
これまでのアプローチでは、作業の標準化や検査に頼ることが多く、根本的な対策は問題が発生するまで、後回しにされてきました。
FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)は、設計や製造工程における故障や不具合の発生を未然に防止するために考えられた手法です。
特に製造工程に焦点を当てた手法を「工程FMEA」と呼びます。
この手法は自動車や医療機器に限らず、現在では全ての製品に適用され、品質の向上やコストの低減に不可欠なものとなっています。
そのような中でこの講座では、基本的な理論だけでなく、すぐに実践可能な分かりやすい内容とし、さらに理解を深めるためのワークショップを組み込んだ実践的な講座として開催しました。
実施した支援内容
県内全域から品質保証、製造、開発など幅広い分野の方々に参加していただき2日間にわたる講座を開催しました。
初日は座学、2日目は参加者をグループに分け、具体的な課題に対するワークショップを行い、実践的でより深く理解していただく講座としました。
- 1日目
Ⅰ 工程管理の基本
Ⅱ 製造不良低減
Ⅲ ポカミス
Ⅳ 重要工程管理
Ⅴ 製造不良原因究明 - 2日目
Ⅵ FMEA (ワークショップ)
1 実施マネージメント
2 FMEAの実施
支援の結果及び今後の展開等
13社から19名の方が受講されました。
FMEAは座学で理解したつもりでも実際に行ってみるとどう判断すべきか迷うことが多いのでワークショップ形式の講座がとても有効だと考えています。
ラーチマネージメントリサーチの村岡先生の具体例を挙げての指導がわかりやすいと好評でした。
今後も皆様の役に立つ品質向上のためのセミナーを開催していきます。
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 松本センター
〒390-0852 松本市島立1020(松本合同庁舎2階)
[TEL] 0263-40-1780 [FAX]0263-47-3380
[Email] nice-matsumoto [at] nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
◆参加者の声
グループワークにて実際にFTA(Free Trade Agreement)・FMEAを行うことで、さらなる知識が深まったので大満足です。所々に実際の実例を踏まえた内容でお話されていて、とても頭に入ってきやすく分かりやすかったです。
受講するまで苦手意識があったが、どうすれば良いのかなどポイントもわかりやすかったので苦手意識が無くなりました。
FTA・FMEAの考え方が「その不良は何をやったら作れるのか…」など今まで私は、製造現場や品質保証部でのクレーム対策しかやってこなかったのでとても参考になりました。
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