同社は浅間山と八ヶ岳を望む東御市にて63年間の歴史を持つ高精度・高品質なプレス加工技術を有する企業です。

金属加工の一部工程を協力会社に発注する際に使用しているシステムや使用されているパソコン・ハードウェアも古く、何時故障するか運用に不安がありました。
また、発注の管理は紙ベースの発注管理表を使用していて
・製造部門で記入したものを
・事務部門でシステムに入力し
・検収時には製造部門で発注管理表を更新して
・事務部門では発注管理表をもとに紙の製品台帳で単価などを確認する

という流れでした。

解決すべき課題として次があげられました。
1.故障によるシステム停止の回避
2.紙ベースの発注管理表をシステム化
3.製造部門での検収作業と事務部門での検収確認作業の軽減
4.事務部門での検収作業を軽減
5.月末締めの発注先向け支払通知書の発行手続きを軽減

長野県専門家派遣事業を利用していただき、以下の支援を実施しました。
1.システム投資費用を抑えるために、20年前のパソコンから現在使用しているパソコンへの移行
2.発注管理表をデータベース化してペーパーレスを実現
3.発注番号の入力と確認作業を簡素化するためのバーコード利用
4.事務部門での検収入力を製造部門に統合
5.支払通知書の印字をワンタッチで実現

複雑なプログラミングを必要としないEXCELのVBAとMySQLとの連携によりシステム作成費用を抑えることができました。

新システムは2023年度より本格的に稼働を開始し、データを一元化をしたことにより効率的な作業を実現しました。

今後はこの発注システムを取引先の企業へ展開し、開発費用を回収することを目指しています。