公益財団法人長野県産業振興機構

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千曲市産アンズを使用したシフォンケーキの新商品を開発!

事業者名

畑野商店 手作り工房 旬な菜

事業内容

製造業:おやきやアンズとリンゴの加工品、加工みそなどの製造販売

事業者データ

活用した補助金・支援制度等

よろず支援拠点事業、事業再構築補助金(経済産業省)

企業の現状及び支援の経緯

畑野商店は代々畑野家の女性が切り盛りし、現在は3代目の和泉さんが運営の責任を担っています。平成15年に「手作り工房旬な菜」を始め、従業員20名とともに、おやきやアンズとリンゴの加工品、加工みそなどを製造販売しています。

財務状況を改善するため、何か新しい収入源を模索しました。事業再構築補助金を利用し、他にはない「千曲市産アンズのシフォンケーキ」を製造するために、申請を行い採択されました。
アンズは国内でも長野県が大きなシェアを誇り、首都圏でもアンズを使ったスイーツの引き合いが多いことに着眼しました。もともと、畑野商店の商品開発力、加工品の品質の良さには定評があったので設備を整え、シフォンケーキの製造をスタートさせました。
さらに、他の加工品の販路も拡大させるべく、積極的に展示会などに参加し、収入源を確保していくことを目標として設定し、展示会にエントリーするための資料や広く周知してもらうためのPR活動も重要な要素であることを提言しました。

実施した支援内容

事業再構築補助金で新たに導入した設備で、従業員とともに、試作を重ね、特にアンズの特色であるオレンジ色が綺麗に出るようにアドバイスを行いました。パッケージやチラシについても、より魅力ある商品として見てもらえるよう、ポイント的にアドバイスを行い、同時に、長野県よろず支援拠点で行ったMakuake(※)内でのオンライン催事にも参加していただき、より多くの人に周知していただけるように提言しました。新たな販路を拡大するため、展示会へ積極的に参加するよう提案し、提出する資料のチェックも行い、高付加価値の商品として認知してもらえるよう努めました。
課題だった原価管理については、製造している商品の原価計算を行い、必要に応じて価格調整も行いました。
亡き先代の思いを受け継ぎたいという強い思いがあり、できる限りその思いを尊重する支援を心がけました。

(※)Makuakeとは、㈱マクアケが運営する、新しいアイテム・アイデアを紹介するクラウドファンディングサービス

支援の結果及び今後の展開等

おやきなどの既存商品については、展示会やMakuakeへの積極的な参加により、県内外で新たな販路が増え、売上拡大につながっています。今後は自社サイトのリニューアルも進め、通販事業も拡大していきたいと考えています。
シフォンケーキをきっかけに従来の主力商品の販売にも繋がるように、アンズジャムやコンポートとのセット商品を販売していく予定です。
また、アンズのシロップ漬けが数量限定なので、シフォンケーキも個数限定などにして、シロップ漬けとともに希少価値を高めるため、予約販売ができるよう検討しています。

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)

[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086

[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp

※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

まず原価計算から見直しをして適正価格をしっかりと割り出すところからご指導いただき資金繰りが少しずつですが安定しました。
紹介いただいた商談会やMakuakeにも参加したことにより、徐々に県外への販路が広がり、今まで開拓できていなかった一般の客層への周知につながりました。

旬な菜 運営責任者 畑野 和泉

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