公益財団法人長野県産業振興機構

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Go-Tech事業での支援 農業土壌研究開発について事業の伴走支援

事業者名

株式会社Henry Monitor

事業内容

磁界式センサーの開発

事業者データ

  • 代表者/小松 隆史
  • 所在地/諏訪市四賀桑原942-2
  • 連絡先/050-3200-1206
  • URL/https://henrymonitor.com/

活用した補助金・支援制度等

成長型中小企業等研究開発支援事業(R4~R6年度Go-Tech事業:経済産業省)

企業の現状及び支援の経緯

同社は、「磁界式センサーを用いて見えないものを測る」をスローガンに、農業や金属加工技術にセンサー技術を取り入れる事業を展開しています。この技術を応用して、農業用の土壌の分析は多大な時間と費用がかかることから、従来農家の勘に頼っていた施肥を始めとする土壌管理を、畑を耕しながら無機成分がどれくらい含まれるのかなど同時に分析を行い、それを作物管理に生かすシステムの開発を信州大学と共同研究してきました。この内容について、令和4年度の成長型中小企業等研究開発支援事業(以降「Go-Tech事業」)への申請の相談を受け支援してきました。現在本事業に採択され事業化に向けて伴走支援をしています。

実施した支援内容

【諏訪圏工業メッセでの展示】

信州大学の井上農学博士の知見と同社の磁界式センサーの知見を合わせてトラクターに搭載して即時に土壌の分析をする開発をGo-Tech事業の事業管理機関として伴走支援しています。今年度はトラクターの搭載と並行して手持ち式の測定器も開発し、諏訪圏工業メッセでも成果の展示を行いました。圃場で実際に施肥と成果物の糖度の関係を測定器で分析できることが分かり、事業化に向けてデータの信憑性を証明できました。

支援の結果及び今後の展開等

現在、研究開発中ですが、JAからは「農業指導にこのデータを使いたい」という意見があり、大手食料販売企業からは「土壌のデータを作物の保証として高付加価値をつけていきたい。」との要望が寄せられています。今後は、更に大きな枠組みで農業を多角的に分析し、高付加価値作物を作るべく共同研究開発を推進し、さらに支援をしてまいります。

【測定機械】

参画機関

国立大学法人信州大学

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 グリーンイノベーション推進部

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[TEL]026-217-1634 [FAX]026-226-8838
[Email]shinsangyo[at]nice-o.or.jp ※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

実際に農業を展開している機関(JAなど)だけでなく食品会社などいろいろなところから問い合わせが来ていて広がりを感じています。さらに横展開もできそうになってきました。

代表取締役CEO 小松 隆史

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