公益財団法人長野県産業振興機構

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ISO 30414 人的資本経営を軸とし、11名の新規採用と離職率低下に成功

事業者名

石田建設株式会社

事業内容

土木・総合建設・不動産業

事業者データ

  • 代表者/石田 耕一
  • 所在地/駒ヶ根市飯坂2-9-14
  • 従業員数/31名
  • 連絡先/0265-83-4151
  • URL/https://www.ishidacs.co.jp/

活用した補助金・支援制度等

よろず支援拠点事業

企業の現状及び支援の経緯

大正8年に左官業からスタートし、1世紀以上の歴史を持つ当社は、これまで工場、店舗、大型旅館などの建築工事や、砂防ダム、道路、河川、下水道などの公共工事に携わってきました。その豊富な経験と技術力を一般住宅に惜しみなく注ぎ込み、高品質住宅を提供しています。

・課題

業界過去最大の人手不足のなか、当社も2年前より新卒採用ができず、さらには総務部長の退職時期とも重なり、経験者の採用が困難な状況でした。この状況を打破するため、当拠点の人手不足担当コーディネーターへ相談がありました。

・支援の経緯

人的資本経営 ISO 30414の 全11項目の中から、エンゲージメントの高さなど「組織風文化」が当社の大きな強みと判断し、これを軸とした人材戦略を相談者、総務内特別チームと策定しました。

次に、ISO 30414 全11項目の中で「スキルと能力」について新人教育にフォーカスしたところ、マニュアルの全体統一が難しく、これが離職につながっている状況が判明しました。そこで【採用・定着の仕組みづくり】と【新人早期戦力化】に取り組むこととしました。

実施した支援内容

【採用・定着の仕組みづくり】

まず、当社の大きな強みである「組織文化」を軸に、優先度の高い中途・経験者採用から着手し、求人媒体や求人票見直し、HP改善、公的機関との連携を支援しました。次に、学卒採用や従業員の定着に焦点を移しました。求人票の見直しや募集から採用の年間計画作成を行い、ISO 30414の 全11項目「倫理とコンプライアンス」を踏まえた面接の実践支援とともに、退職金制度の改定も支援しました。

【新人早期戦力化】

このプロジェクトは若手リーダー『ネクストの会』が参画し検討を行いました。現場の土木・建築のスキルは日々進化しているため、新人教育のマニュアル化は苦労を伴いました。同社の人事制度とも連携させつつ、『ネクストの会』が提案したマニュアルを採用しました。

支援の結果及び今後の展開等

支援の結果、中途・新卒、計11名を新規に採用することができました。

同時に、離職率の低下や、採用コストの削減に伴い、原材料高騰にも関わらず、自己資本比率・利益率共に増加しました。

WEBによる支援でしたが、双方向の対話と具体的行動計画の策定により、若手のリーダーシップ開発を促進しました。

総務内特別チーム(左写真・リーダー)と相談者の、確かで真摯な姿勢を感じ、任せて託す支援を心がけました。

今後もさらなる進化を促す支援を予定しています。

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)

[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086

[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp

※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

大学・専門学校だけでなく、中途採用も工夫が必要であることなど、多くの気付きを頂きました。お陰様で良い人材に入社頂け大変助かりました。新人教育ではネクストの会により土木・建築でもそれぞれスタートしています。1年後が楽しみです。

代表取締役社長 石田 耕一

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