公益財団法人長野県産業振興機構

文字サイズ
背景色

事業承継に合わせて経営計画策定&販路開拓に成功!

事業者名

有限会社中央工芸

事業内容

吹付塗装用治具製造業

事業者データ

  • 代表者/中平 直起
  • 所在地/下伊那郡高森町山吹4917−5
  • 従業員数/5名
  • 連絡先/0265-35-7725
  • URL/https://chuoukogei.com

活用した補助金・支援制度等

よろず支援拠点事業

企業の現状及び支援の経緯

主として吹付塗装用の治工具を製造している会社です。主にメーカーや塗装業者の要望に応じて、特注でマスキング用の治工具や周辺ツールを開発、製造、販売しています。

地域金融機関からの紹介でよろず支援拠点に相談に来られました。吹付塗装用の治工具製造というニッチな業態のため、同社の販売先の多くは自動車関連に偏っており、最近は売り上げが伸び悩んでいました。そういった背景もあり、一般消費者向けのサービスとして、棚などの金属製品を特注製造する独自事業「あったらいいな」を開始するための情報発信の相談として来られました。
しかし、現状について深くヒアリングしたところ、令和5年10月の先代からの事業承継を機会として、いままで曖昧だった組織の仕組みを整えたいという悩みを抱えていることが判明しました。そのため、独自事業の情報発信と並行して事業計画書の作成についても推進することになりました。

実施した支援内容

飯田サテライト相談会の場を活用し、月1回の定期的な面談を通じて、経営目的や経営方針の明確化にはじまり、販路開拓の方向性やアクションプランの作成を支援しました。販路開拓については大手企業からも定評のある金属製塗装用治具を加工できる技術力やノウハウがアピールポイントになることを確認し、公益財団法人南信州・飯田産業センターとも連携しながら、地域内では南信州エリアの製造業の共同受発注団体であるネスク飯田のネットワークからの受注ルートを開拓しました。また、地域外では過去に取引のあった顧客を中心に営業活動を計画的に展開し、販路拡大を図りました。

支援の結果及び今後の展開等

経営目的や経営方針を明確にしたこと、アクションプランを社内で共有したことにより、販路開拓だけでなく、社内で共通の課題認識を持ち、改善策についての意見交換が活発に行われるようになりました。計画を立てて動くこと自体に慣れない部分はありましたが、属人化していた社内ノウハウの共有や業務効率化、売上高の向上といった成果も出始めています。今後は原価管理の仕組みづくりや価格交渉についても腰を据えて取り組んでいく予定です。

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086
[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp
※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

これまで当社では、経営計画の作成や販路開拓といったことに取り組んでこなかったので、どこからどう相談すればよいのか分からない状態でした。そのような中で、よろず支援拠点での相談を通じて、情報発信のノウハウといったテクニックはもちろん、経営全般についても相談することができましたので、当社の課題や取り組むべきことが整理できました。

代表取締役社長 中平 直起

事例一覧に戻る

私たちにご相談ください