公益財団法人長野県産業振興機構

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自社の強みを活かした焼肉店への新事業進出

事業者名

有限会社オタギリ

事業内容

小売業 :スーパー、焼肉店

事業者データ

  • 代表者/小田切 裕治
  • 所在地/中野市一本木447
  • 従業員数/32名
  • 連絡先/0269-22-4075

活用した補助金・支援制度等

よろず支援拠点事業、事業再構築補助金(経済産業省)

企業の現状及び支援の経緯

創業以来、地域のお客様を中心に根強い常連顧客を獲得しています。近年は大型スーパーの台頭により価格面で大きな弱みを抱えていました。この状況を打破するため、自社の強みである牛肉や惣菜を前面に打ち出して差別化を図りましたが、売上や利益の増加には至らず、加えてエネルギーコスト上昇により利益を圧迫する状況が続いていたため、地域密着スーパーという既存事業の軸とは異なる事業の構想、および自社の強みを活かした事業展開が必要でした。
代表者はすでに新事業の構想を持っており、その内容は自社の強みを活かしながら収益の大幅な向上が狙える焼肉店の展開です。実際に焼肉店を展開するにあたり、投資コストに見合った収益を確保できるかが課題でした。代表者は事業再構築補助金の申請を検討していたため、事業計画をブラッシュアップするための支援を行いました。

実施した支援内容

代表者は、事業計画書の策定で課題を抱えていたので、対面による事業計画書のブラッシュアップを図りました。まず現状分析により、既存事業における課題と今後の方向性についての流れを明確化しました。
その上で、新事業として焼肉店を運営するに至った要因、既存事業の強み活用や競合焼肉店との差別化などを記載するようアドバイスし、その後何度かの修正を経て、収益計画において投資回収期間や付加価値額の増加率が適正数値かどうかを確認しました。
事業再構築補助金の申請及び採択が最終目標となるのではなく、そこから新事業が収益化するところまでを見据え、新事業でリスクを取りつつも収益化までのロードマップを可能な限り明確にしました。

支援の結果及び今後の展開等

当初は新事業の展開に向けたロードマップや収益モデルがやや不明確でしたが、今回の支援により具体化されたことが大きな成果となりました。収益計画は相談前より20%以上利益が増加する見込みとなり、事業化の際には既存事業に加え、新たな収益の柱としての展開が期待できるほどになりました。また、観光客もターゲットとして加えたことで地域活性化にもつなげることが可能となりました。

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)

[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086

[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp

※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

今回、事業再構築計画を作成するにあたり、長野県信用組合様から長野県よろず支援拠点様の存在を教えていただきました。計画作成をしていく最中に自社の強み、これから伸ばしていく部分(課題)を再認識することが出来ました。弊社の場合には事業継承も控えているため、その前準備にもつなげることができました。

代表取締役社長 小田切 裕治

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