
支援活用事例
成長に限界を感じていた産業から新分野への挑戦へ!
事業者名
有限会社横河計器製作所
事業内容
バイメタル式温度計製造販売
事業者データ
- 代表者/山田 敏幸
- 所在地/岡谷市長地小萩1-6-8
- 従業員数/32名
- 連絡先/0266-27-7142
- URL/https://yokokawakeiki.co.jp/
活用した補助金・支援制度等
よろず支援拠点事業
企業の現状及び支援の経緯

同社の製品には、以前はたくさんのライバル企業が存在していたものの、ここ数年は廃業や、撤退により、国内市場のシェアが高い状態となっています。主な顧客は同業他社や卸売業者であり、設計開発から製造までを受託するODMが製造の6~7割を占めています。市場が小規模なため、新たな参入もほとんどない産業となりつつあります。現在3代目の代表者は、次世代の成長のために新たな取り組みが必要と考えていました。
業界の中で生き残るために、目前の課題に対応するための、技術力の向上や価格転嫁は行ってきましたが、日々の業務に忙殺されて、次世代の成長に向けた戦略的な取り組みができていませんでした。
実施した支援内容

業界シェアが高いということもあり、技術力や販売力の強みがありますが、業界分析や競合分析が不足していたため、より具体的に分析を実施し、社内分析も工程ごとに分けて詳細に行いました。
分析の結果、ユーザーニーズがつかみ切れていない状況が見えてきたため、戦略立案を提案し、それに向けた情報収集を実施して新たな商品開発へのチャレンジを始めました。
【実施した支援と分析】
・顧客の先の顧客業界を分析(ユーザーニーズの再検討)
・既存商品で新分野(医療やロケット分野)開拓の仮説立案
・過去のイノベーションの振り返り
・競合分析による新技術(圧力計、流量計)への挑戦の仮説立案
・必要な人材の確保やM&Aの検討
・営業ターゲット企業の情報収集
支援の結果及び今後の展開等

現状、シェアが高いため、注文待ちの状況でしたが、同社の主な顧客業種はビルのセントラル空調分野で成長が見込めず、競合他社の主な顧客業種である化学プラントは2035年までに20%UPの成長が見込まれることが分かりました。
その業界に強いメーカーを分析(競合分析)することで、新たな分野への進出(現在の温度計から量が多い製品)によって、顧客への浸透を図れるという展望が開け、その先に伸びしろのある分野も視野に入ってきました。
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点
〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086
[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
今までいろいろな支援を受けてきたが、実になったことがありませんでした。
今回の支援では、目の付け所が今までと大きく違い、目からうろこで経営陣の心にミートしました。
今まで接点のなかった企業とのコンタクトから始めて、新たな分野への挑戦意欲が湧いてきました。
代表取締役社長 山田 敏幸 氏
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