公益財団法人長野県産業振興機構

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産学官連携から「スマート工場」へ ~スーパー中小企業に向けて~

事業者名

株式会社 ソルティスター

事業内容

組込みDB & IoT 関連製品の研究開発と販売

事業者データ

  • 代表者/岩井 昇一
  • 所在地/塩尻市大門八番町1番2号  塩尻インキュベーションプラザ109号室
  • 従業員数/20名
  • 連絡先/0263-51-9296
  • URL/https://www.saltyster.com/company/

活用した補助金・支援制度等

コンソーシアム活用型ITビジネス創出支援事業補助金

企業の現状及び支援の経緯

【SpeeDBee Synapseで実現する 製造業IoT】

コロナ禍で本業とする組込みIoT向けソフトウェア(SW)の営業展開の見直しと新ビジネスモデルの事業検討が必要となり、令和3年度コンソーシアム活用型ITビジネス創出支援事業(コンソ補助事業)を機に、クラウド型のSW開発を計画し、産学官による連携支援から採択となりました。Webセミナーで試用版SWを紹介したところ、大手自動車企業などがダウンロードして工場のライン制御用として導入が始まりました。信州ITバレーのサイトで事業内容を紹介すると、県内めっき業者にて水栓浄槽の自動水入れ替え用に当SW(スピードビーシナプス)が採用されました。節水効果とSDGsの取り組みとしても紹介され、令和4年度コンソ補助事業の採択につながりました。また令和5年度コンソ補助事業では、南信の産業機械メーカーによる「生産設備の予知保全システムの研究・開発 ~電磁ブレーキ 、ドリルなどのスマート部品化~」に向けた展開も、支援の中核企業として、長野高専や大手県外企業を含めた事業化へと進みつつあります。

実施した支援内容

【ソルティスターのDOB(DataOrientedBusiness)】

コンソーシアム活用型ITビジネス創出支援事業の支援

(令和3~6年度関連申請案件)

市場分析~検討~申請~採択~開発~報告~事業紹介~マッチング

・産学官連携事例として、信州ITバレーのサイトにて事業報告内容の紹介

・長野県工業技術総合センターにて、メッキ浄化水の洗浄確認として

金属検知の分析を可能とする技術支援の実施

・信州大学工学部、長野高専などの学術機関や県内の中小企業、

県外大手企業とのマッチング、連携支援

 

 

 

支援の結果及び今後の展開等

【2024年 産業フェアin信州でのブース出展】

このような事業成果に着目した大手企業から提携の提案が増え、令和5年秋には(株)オムロンから48%の出資が決定しました。岩井社長が目標とする目の届く社員数30名以内で、高付加価値型のライセンスソフトウェア拡販を目指すスーパー中小企業に向けた展開が始まりました。今後、現場データの収集、統合、分析による「スマート工場」に向けて、連携の強化から世界で勝負できるデータベース及び工場でのIoT製品の開発を目指します。一方、中小企業向けには、令和6年度コンソ補助事業で採択された導入機器の遠隔保守を低コストで実現可能な「中小企業でも導入可能な遠隔監視サービス」が、県内企業、関連業界への展開により人手不足、コスト削減による効果の検証を進めていきます。

 

参画機関

長野県工業技術総合センター
国立大学法人信州大学
国立高専機構 長野高専

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 ITバレー推進部

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[TEL]026-217-1635 [FAX] 026-226-8838
[Email] it-valley [at] nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

IoTは大企業を中心に本格的な導入が始まっている中、中小零細企業では、まだまだ導入できていないのが現状です。
弊社は補助事業を通じて、手軽に導入できるIoT環境の実現と提供を目指すことで、各社の企業競争力を高めることをサポートできる新技術の追求と製品開発を目指していきます。事業化にあたり産学官の連携による多大な支援を受け、大変感謝しております。

代表取締役 岩井 昇一

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