支援活用事例
段階的な価格転嫁で実現した資金繰りの安定化
事業者名
有限会社ベリー
事業内容
洋菓子、観光みやげ物の製造販売
事業者データ
- 代表者/和田 潔
- 所在地/長野市柳原2284-5
- 従業員数/4名
- 連絡先/026-296-2488
活用した補助金・支援制度等
よろず支援拠点事業
企業の現状及び支援の経緯
同社は、主に観光地でお土産用のお菓子「マドレーヌチーズバーガー」を製造し、販売会社へ卸しています。コロナ禍前の2019年決算までは、売上は概ね順調に推移し利益も確保できていました。しかし、その後は観光地の人の流れが途絶えたことで売上が大幅に減少しました。コロナ禍明けには売上は回復傾向にありましたが、以前の水準には至らず、赤字決算が継続していました。これにより、資金繰りも厳しくなり、金融機関からの運転資金の借り入れも必要となっていました。また、ここ数年の原材料費の高騰、人件費の増加等も大きくのしかかり利益確保が困難な状況になっていました。こうした中、同社はよろず支援拠点のホームページを通じて、経営改善に関する相談に至りました。
実施した支援内容
まずは毎月の売上をコロナ禍前と比較して分析を開始しました。その結果、軽井沢など人流の回復の早い所は、売上も戻りつつある一方、東北地方などはなかなか売上の回復のスピードが遅いことが明らかになりました。また、製造した「マドレーヌチーズバーガー」を卸しているのは1社のみであったため、新たな取引先を開拓することも検討しましたが、過去からの取引経緯を勘案したり、現在の強いつながりを考慮すると安易に取引先を増やすことは、大きなリスクであるという結論に至りました。今後の経営改善策として、
①「価格転嫁をして売上高を回復させていくこと」
②「資金繰り改善のために、金融機関からの運転資金借り入れをすること」
の2点を提案しました。
支援の結果及び今後の展開等
「価格転嫁」については、ここ数年の原材料費や人件費、光熱費等の推移を調べ、資料作成して取引先へ交渉しました。その結果、5月からは卸価格について3.3%の価格転嫁が実現しました。当初から1度の交渉では大幅な価格転嫁はできないだろうと見込んでおり、予定通り2回目の交渉を秋に実施し、11月から17.3%の価格転嫁となりました。「運転資金の借り入れ」も新たに長野信用金庫と八十二銀行の両行で、それぞれ当座貸し越しが増枠となり、当面の資金繰りについては目途が立つ状況となりました。
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 長野県よろず支援拠点
〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[Tel]026-227-5875 [Fax]026-227-6086
[Email]info[at]nagano-yorozu.go.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
こちらの話をよく聞いてくれて、一緒に考えていただきました。その結果として2回の価格転嫁の結果、当初の価格より転嫁率も増加し、来年度の決算へ良い反映ができると思います。またアドバイスを受けて、金融機関からの運転資金借り入れの枠ができ、必要な時に使える目途がつき、安心して経営にあたれる状況になり大変助かりました。
代表取締役社長 和田 潔 氏
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