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「産学官連携交流会in松本2024」開催のご案内
更新日:2024.08.13
「産学官連携交流会in松本2024」を開催します。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
産学官の連携による地域企業の製品開発や事業創出の促進を目的に、大学・高専・技術機関からのシーズ紹介と企業における産学官連携の事例発表を行います。いずれも実践的なテーマであり、これからの新製品・新事業や研究開発のヒントにつながるものと思います。 ぜひ、ご来場いただき、実際に見分され、また、多くの皆様と交流していただければと存じます。なお、講演につきましてはオンラインでも同時配信いたします。
スペース
講演プログラム
★講演番号をクリック! 講演要旨へ★
講演1 | 産学官の医工連携により開発した改良型の真空成形型式副木 | ファミリー・サービス・エイコー株式会社 専務取締役 小川 宏 氏 |
講演2 | GPS測位情報のみによる放牧牛の行動推定 ~ 持続可能な畜産生産に向けて ~ | 信州大学 農学部 教授 竹田 謙一 氏 |
講演3 | 異常気象はもう普通、いまこそオーダーメイド型防災を考えよう | 公立諏訪東京理科大学 工学部 情報応用工学科 准教授 菊地 輝行 氏 |
講演4 | 光学式モーションキャプチャを用いた研究事例 | 長野県工業技術総合センター 環境・情報技術部門 研究員 翁 拓也 氏 株式会社城南製作所 事業企画部 事業推進二課 課長 近藤 剛 氏 |
講演5 | ゴムや繊維で創る柔らかいソフトロボットの作り方 ~ ヒントはイモムシ! インハンドマニピュレーション可能な柔軟ハンドほか ~ | 信州大学 繊維学部 准教授 梅舘 拓也 氏 |
講演6 | アモルファス合金・金属ガラスの実用化開発研究 | 長野工業高等専門学校 機械ロボティクス系 教授 網谷 健児 氏 |
》引き続いてパネルセッション&名刺交換会《 |
開催要項
開催日時
令和6年10月24日(木)
13:00~16:20 講演会
16:25~17:25 パネルセッション & 名刺交換会
※開場 12:00
会場
松本市Мウィング 6階ホール、6階ホワイエ
松本市中央1-18-1 TEL:0263-32-1132
※講演はオンラインでも同時配信いたします。
対象者
経営者、事業創出/製品開発の関係者(支援機関含む)、研究者/技術者
募集定員
会場、オンライン 各100名
参加費
無料
参加申込
パンフレット
申込締切
令和6年10月18日(金)
講演要旨
講演1:ファミリー・サービス・エイコー株式会社 専務取締役 小川宏 氏
▶ 産学官の医工連携により開発した改良型の真空成形型式副木
真空成形型式副木は、救急の現場で求められる傷病者の方の疼痛緩和と医療チーム(DMAT)・救急隊の方々の処置の迅速化に対して課題解決した商品です。この課題解決には、救急現場のニーズ提案から上市まで約1年程度で実現しました。この背景には、救急救命士、医工連携コーディネーターの方々とのミーティングを何回も重ね、商品コンセプト、仕様、機構設計、試作、評価の各段階を効率良く実施できたことです。また現場ニーズに即した売れる価値のある商品を開発できたのは、試作品評価において現場を良く知る救急救命士の方がサイズ感や使用感(迅速性や作業性等)、収納性等の評価を行って頂き、医工連携コーディネーターの方からは、プレスリリース支援 販促のための実績づくりの支援等、きめ細かなご指導・伴奏支援をして頂きまして年間で100セット以上のペースで市場導入が進んでいる実績になっております。
本講演では、創業50年間、家庭用の医療機器等 健康美容分野での製品開発・製造・販売事業を展開してきた弊社が培った技術・製造ノウハウを活かし、産学官連携により、医科向医療機器分野への参入ができた成果をご紹介します。
講演2:信州大学 農学部 教授 竹田謙一 氏
▶ GPS測位情報のみによる放牧牛の行動推定
~ 持続可能な家畜生産に向けて ~
我が国の畜産は、安価な輸入飼料に依存し、飼料自給率が25%と低水準であることが大きな問題となっています。その課題解決の方法として、放牧飼養が提案されています。しかし放牧利用頭数割合は極めて少なく、その原因の一つとして、放牧地が奥山に立地していることが挙げられます。そこで本発表では、放牧地での牛群管理作業の軽労化、具体的には、放牧牛群の発見作業、発情監視作業、健康監視作業の省力化を目的としたソーラー型ウシ用GPS首輪発信器について紹介します。なお放牧地でのウシの行動監視には、既に市販されているデバイスもあるが、本発表では、従来の野生動物調査、あるいは獣害対策の接近警報システムとして用いられ、総務省から電波法によって動物専用周波数帯として割り当てられている150MHzを使うことで、起伏に富んだ地形でも電波の回り込みが良く、かつ、遠距離通信が可能となるシステムを提案します。
講演3:公立諏訪東京理科大学 工学部 情報応用工学科 准教授 菊地輝行 氏
▶ 異常気象はもう普通、いまこそオーダーメイド型防災を考えよう
近年災害が多発していると言われますが、日本に住む以上、これからも災害は多発します。これまで無事だったのは運がよかっただけ! 諏訪地域のサイコロに“災害の目”は必ずあるのです。多くの落石は対策工のないところで発生し、多くの土石流は砂防堰堤のないところで発生します。ここからわかることは、自然災害は人々のウラをかいて発生するということです。これからも災害にお付き合いするためには、どのような考え方をすればいいのでしょうか? 現地のことは、現地の方が最もよくわかっています。今、何に着目し何を知るのが良いかを一緒に考えましょう。
講演4:長野県工業技術総合センター 環境・情報技術部門 人間生活科学部 研究員 翁拓也 氏
株式会社城南製作所 事業企画部 事業推進二課 課長 近藤剛 氏
▶ 光学式モーションキャプチャを用いた研究事例
長野県工業技術総合センター(環境・情報技術部門:松本市)では、令和2年度に光学式/IMU式モーションキャプチャなどからなる「人体動作解析装置」を導入しました。この装置は全身の動きを詳細に計測でき、関節トルクや筋活動などの解析も可能です。様々な製品、サービスの開発に役立てられ、既に産業界と4件の共同研究を実施しています。その内容は、「機器の操作性に関する検証(R3年度)」、「膝サポータの効果検証(R4年度)」、「身体能力計測システムの構築(R4年度から継続)」、「農作業における負荷の数値化(R5年度から継続)」です。ここでは、4件の共同研究と、当センター独自の手指に関する研究事例をご紹介します。また、共同研究先の1社である㈱城南製作所様からもご発表いただきます。
講演5:信州大学 繊維学部 准教授 梅舘拓也 氏
▶ ゴムや繊維で創る柔らかいソフトロボットの作り方
~ ヒントはイモムシ!インハンドマニピュレーション可能な柔軟ハンドほか ~
ゴムや繊維などの柔軟素材をロボットのボディに採用し、生き物のよう柔軟でしぶとい振る舞いを実現するソフトロボティクスというアプローチがグローバルに勃興しています。このようなロボットは、形が規格化出来ない食品のハンドリングや、日常生活や自然環境での使用を目的に作られています。本講演では、全身が柔軟素材のイモムシの這動(しゃこう)をヒントに開発したイモムシ型移動ロボットの開発を紹介し、それを基に開発したインハンドマニピュレーション可能な柔軟ハンドを紹介します。柔軟ロボットの開発は、柔軟変形シミュレータとAI生成,3Dプリンタによる柔軟素材の複雑形状造形、銀ナノインクによる導電パターンの印刷(プリンテッドエレクトロニクス)によるセンサやアクチュエータの印刷などを多用して行われます。このような、従来の硬いロボットとは異なるソフトロボットの製造・設計手法を、本研究室でのソフトロボットと共にご紹介します。
講演6:長野工業高等専門学校 機械ロボティクス系 教授 網谷健児 氏
▶ アモルファス合金・金属ガラスの実用化開発研究
アモルファス合金・金属ガラスは、結晶構造をもたずランダムな原子構造を有する金属材料です。その原子構造を起因として、高強度・低ヤング率、高耐食、精密転写性、優れた軟磁気特性などの種々の特性を有します。これらの特性は従来金属では達しえない領域であると云えます。この特性を担保するランダムな原子構造を得るためには、まずは合金を溶融し、その溶融金属を急冷凝固させるところから始まりますが、急冷という手法は、アモルファス合金・金属ガラスに限らず多くの金属材料で従来から用いられている手法です。本講演では、従来の金属材料で行われてきた急冷とランダム構造を得るために行われる急冷で目的とすることは実は同じであることを基礎的な観点から説明するとともに、その違いについても説明致します。さらに、これまで我々が実施してきた実用化開発研究を、材料の特性や製造プロセスの特徴を含めて紹介するとともに、実用化を目指すためのポイントを例示致します。
お問い合わせ先
公益財団法人 長野県産業振興機構 松本センター
担当:青沼、矢澤、細野、牛山
〒390-0852 松本市島立1020 (長野県松本合同庁舎2階)
[Tel] 0263-40-1780 [Fax] 0263-47-3380
[Email] nice-matsumoto[at]nice-o.or.jp
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