公益財団法人長野県産業振興機構

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経営トップが語る「終わりなき挑戦の軌跡」 講演会/座談会 参加者募集のご案内

セミナー・講座
受付中

更新日:2025.07.01

北アルプスを望む中信地域において、熱い想いを胸に企業を育て、そして地域を引っ張って来た経営者「アルプス企業人」が、自らの言葉で語る今日に至るまでの挑戦・悩み・迷いの数々。今なお挑戦を続けるその道のりには教科書には載らない生きた知恵と教訓が詰まっています。
「アルプス企業人」の想いを会社の経営や中核業務を担っている皆様に感じていただき、これからの新たな一歩を踏み出すヒントが得られることを願っています。

講演【3回シリーズ】 

第1回

  講師:株式会社一之瀬製作所
     代表取締役 一之瀬龍太 様
  日時:令和7年8月27日(水)、13時30分~15時
  場所:松本ものづくり産業支援センター 研修室2
  形式:座談会
  定員:10名 (会場のみ、オンラインではご参加いただけません)

第2回

  講師:株式会社ヤマサ
     取締役会長 大久保典昭 様
  日時:令和7年12月3日(水)、13時30分~15時
  場所:松本ものづくり産業支援センター 研修室2
  形式:座談会
  定員:10名 (会場のみ、オンラインではご参加いただけません)

第3回

  ※企画中※

参加者募集要項 

対象者

 中小企業の経営幹部・管理職、後継者、創業を考えている方

参加費

 無料

参加申込

パンフレット

申込締切

 第1回:令和7年8月19日(火)
 第2回:令和7年11月25日(火)

講師紹介

第1回:株式会社一之瀬製作所
    代表取締役 一之瀬龍太 様 

精密部品加工で独自の地位を築く株式会社一之瀬製作所。その安定した業績を支えるのは、卓越した技術力と、創業から受け継がれる革新への挑戦だ。
第1回座談会の講師は、同社代表取締役の一之瀬龍太氏。1972年に先代が創業した会社を1978年に弱冠26歳で突如として引き継ぎ、以来、その舵取りを担ってきた。創業当初は自動車関連部品を主力としていたが、“自社ならでは”の価値創造を追求し、現在は生産設備向け精密部品を事業の柱へと転換させている。
大きな転機となったのは、未曽有の経済危機に見舞われたリーマンショックだ。仕事が激減し、収益の悪化が懸念される状況下、一之瀬社長は「暇な時間こそ技術を磨き、来るべき時に備える」という強い信念のもと、大胆な設備投資を断行。新規導入した工作機械を前に、社員一丸となって技術の研究・研鑽に励んだ。この時期の地道な努力こそが、今日の一之瀬製作所の躍進を支える礎となっている。
一之瀬社長の言葉には、経営者としての揺るぎない信念が垣間見える。

●まずはお客様に儲かっていただくこと。それが私たちの喜びにつながる。
●失注は決して終わりではない。むしろ、新たな視点や技術を探求する絶好の機会だ。
●社長一人で会社を動かすことはできない。ものづくりを心から楽しむ社員の存在こそが、何よりも大切だ。
●私たちは、社員にとって、地域にとって、そして社会にとって、より良い会社を目指し続ける。

同社には、会社が資金と時間を提供し、技術者が自らテーマを設定して取り組む「作品造り」という独自の制度がある。これは、社員一人ひとりの個性と発想を尊重する同社の企業文化を象徴するものと言えるだろう。この自由な風土こそが、一之瀬製作所の革新性を生み出す源泉となっている。

第2回:株式会社ヤマサ
    取締役会長 大久保典昭 様

建設資材・燃料・食糧など、地域の暮らしの礎を支える商品・サービスを幅広く提供する株式会社ヤマサ。
第2回座談会の講師は同社を1992年から30年間に渡って率いてきた現会長の大久保典昭氏。大久保会長が経営を引き継いだ当時、事業は多岐に渡るものの、収益面では多くの課題を抱え、会社は存亡の危機にあった。
大久保会長は大胆な事業再編と統合を断行。同時に時代の潮流と顧客ニーズを鋭く見極め事業内容を充実させ、「強靭な筋肉質の企業体」へと再生した。この変革において、債権者や取引先に迷惑をかけず、従業員の解雇や給与削減も一切行わなかった。これにより、地域社会、そして金融機関からの揺るぎない信頼を確立した。
その後も同社は時代と顧客ニーズを丁寧に掘り起し、業績を伸ばしている。例えば、通販事業では小さなそば製造所がマーケティングに課題を抱えることを読み取り、インターネット夜明け前の1993年には「そばぶるまい」を商標登録。2005年には楽天市場に開店し、総合ランキングでベスト3に入る人気商品へと育てた。
大久保会長の経営哲学を語る上で欠かせないのが、社会福祉法人ハーモニーの設立だ。
株式会社ヤマサの再建に目処が立った頃、「世のため人のためになる仕事」を経営理念に掲げる大久保会長は高齢者介護の必要性を痛感していた。「営利目的ではないからこそ、地域を支え、地域に支えられてきた企業として取組む使命がある」との信念のもと、2002年に私財を投じて社会福祉法人ハーモニーを設立し、高齢者介護に乗り出した。これは、株式会社ヤマサの再生で培われた信頼と大久保会長の「地域貢献への覚悟」があったからこそ実現した。 現在、ハーモニーが運営する高齢者介護施設は、行政監査で「地域一番」と評価されている。大久保会長は「真面目にやってるからね…」と謙遜されるが、そこには揺るぎない経営者としての誇りが垣間見える。
北爪社長にバトンタッチされた今日も、株式会社ヤマサは「時代を読む、顧客ニーズを読む、社会に貢献する」経営を実践している。

お問い合わせ先

公益財団法人 長野県産業振興機構 松本センター
担当:青沼、矢澤、細野、牛山
〒390-0852 松本市島立1020 (長野県松本合同庁舎2階)
[Tel] 0263-40-1780   [Fax] 0263-47-3380
[Email] nice-matsumoto[at]nice-o.or.jp

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