令和４年度第１回全体研究会は、環境発電として現在注目されています、磁歪式振動発電についての講演会を開催します。

　磁歪式振動発電は、金属の機械的変形による磁化の変化を用い、振動をエネルギーに変換するもので、高効率・幅広い応用力・低出力インピータンス・高信頼性の技術として注目されております。
本講演では、材料開発から技術開発、実用化展開で日本を牽引しておられる先生、金沢大学 上野敏幸教授、大阪大学大学院 藤枝俊准教授をお招きし、磁歪式振動発電について下記の有用なご講演をいただきます。貴重な機会ですので、是非ご聴講ください。

日　時　：令和４年５月17日（火）13：30～16：00　　ZOOM入室開始 13：25～
場　所　：Zoomによるオンライン開催
募集対象：ＳＥＥ研究会会員、物づくり経営者・技術者、振動発電に関心のある方、支援者
定　員　：60名　
参加費　：無料

　　　

【講演会次第】
　　１３：３０～ 　挨拶： 　 　　　　　　　　　　　　　　　長野県産業振興機構 諏訪センター
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　センター長 小林 高弘
　　１３：３５～ 　講演１：「磁歪材料を用いた振動発電とその応用，将来展望」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　金沢大学 理工研究域 電子情報通信学系
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　教授 上野 敏幸様
　　１４：４５～ 　講演２：「磁歪・逆磁歪効果の基礎と振動発電用材料の開発」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大阪大学大学院 工学研究科 環境エネルギー工学専攻
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　准教授 藤枝 俊様
　　～１６：００ 　連絡：　　　　　　　　　　　　ＳＥＥ研究会　事務局　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　テクノコーディネーター　延谷　力

※ プログラムは都合により変更になる場合があります。

■お願い　　当日はZOOMによるオンラインで実施します。
ご質問がある場合は、講演終了までに、チャット（送信先：全員）へ入力してください。
時間の都合上、回答が後日となる場合があります点ご了承ください。

　　　　　　　　　　　　　　

<講演概要>
【講演１】「磁歪材料を用いた振動発電とその応用，将来展望」
講演者は身の回りの振動や動きから発電を行う振動発電デバイスに関して研究をされており、開発されているデバイスはシンプルで堅牢，高効率，高感度な特徴を有する実用的なものです。
本講演では，このコア材料である鉄ガリウム合金（鉄系の磁歪材料）からデバイス構造，発電の原理，特徴，その無線センサやIoTへの応用，現在進行中の事業化活動，将来展望について解説していただきます。

【講演２】「磁歪・逆磁歪効果の基礎と振動発電用材料の開発」
講演者は、磁気と弾性の相互作用である磁歪・逆磁歪効果を利用した振動発電用材料の開発に取り組まれています。
本講演では、磁歪・逆磁歪効果の基礎について概説し、それを利用した振動発電に求められる材料について説明していただきます。また、振動発電用の鉄基材料開発に関する講演者らの最近の研究成果についても解説していただけます。

　　　　　　　

<講演者略歴>
【上野 敏幸教授】
1995年：東北大学 工学部卒業
2001年：東北大学 工学研究科 機械電子工学専攻 博士課程修了 博士（工学）
　　 　　日本学術振興会 特別研究員， 東京大学 研究員を経て
2009年：金沢大学 理工研究域 電子情報学系 准教授
2021年：金沢大学 理工研究域 電子情報通信学系 教授
　　JST CRESTや文科省地域イノベーション・エコシステム形成プログラムの
　　中心研究者として活動

【藤枝 俊 准教授】
2004年：東北大学　大学院工学研究科　博士課程　修了
2009年：東北大学　多元物質科学研究所　助教
2018年10月：大阪大学　大学院工学研究科　准教授