公益財団法人長野県産業振興機構

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令和4年度 幾何公差実践研究会 開催のお知らせ

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受付終了

更新日:2022.05.12

15年目を迎えた 幾何公差実践研究会

参加者の声に応えてリニューアル

7月5日(火)-10月18日(火) 全12回   13:30~16:30

                    主催 :公益財団法人 長野県産業振興機構
                    共催 :長野県工業技術総合センター

 もの作りにおいて最も大切なことは、品質を確保し、コストを下げることにあります。そのためには、多くの技術情報を伝達する設計図面には過不足ない情報が記される必要があります。「幾何公差」を正しく使うことで、サイズ公差(寸法公差)だけでは解消できない図面のあいまいさを無くすことができ、設計者と部品製造者の間での認識のズレを排除し、製品の不具合が減少させることができます。

 公差は設計者が設定しますが、図面を使う加工者・測定者にもメリットが生まれます。幾何公差を読み取れるようになると、最も形状精度を気にしなければならない箇所はどこなのか、どこを基準に測定すれば必要な結果を正確に得ることができるのか、要求精度を満足させるにはどのように製造すればよいかがわかるようになります。

 時として「幾何公差を図面に図示すれば、コストが高くなる」との声が聞かれますが、このように設計だけでなく、図面を見る立場にある方全てに必要な知識であり、過不足なく公差を設定し使いこなすことで、トータルコストを抑えることもできるようになります。   

 今年度の講座は、昨年度までの参加者からの要望に応え、初めの2回に初心者講座を組み込むことで受講者の習熟度ばらつきを改善し、コロナ禍の元でも対応できるように測定実習を3次元測定器での測定見学に置き換え、経験豊富な講師のノウハウが詰まった実践課題を通して幾何公差を理解し実践していただける研究会になっています。

 関係各位の積極的なご参加をお待ちしています。

開催日   テーマ          内容
第 1回7月5日(火)初心者向け講座①開講の挨拶
幾何公差を学ぶ上での前提知識の習得
・JIS製図法に基づく図面の読み方・書き方
第 2回7月12日(火) 初心者向け講座②・JIS製図法に基づく図面の読み方・書き方(つづき)
第 3回7月19日(火)幾何公差方式に関する基本事項1・幾何公差方式適用の目的
・幾何公差に対する誤解
・サイズ公差と幾何公差の違い
・独立の原則・テーラーの原理
・幾何公差のメリット
第 4回8月10日(水)幾何公差方式に関する基本事項2・幾何公差の用語
・幾何公差の種類
・データムについて
・3平面データム系の構築
・幾何公差・データムの指示方法(読み方)
第 5回8月23日(火)形状公差1・形状公差とは
・真直度の解釈と検証方法
・平面度の解釈と検証方法
・真円度の解釈と検証方法
・円筒度の解釈と検証方法
・輪郭度(形状公差)の解釈と検証方法
第 6回8月30日(火)姿勢公差
グループ演習1
・姿勢公差とは
・直角度の解釈と検証方法
・平行度の解釈と検証方法
・傾斜度の解釈と検証方法
・板金部品の事例で幾何公差図面化
第 7回9月6日(火)位置公差
振れ公差
・位置公差とは
・位置度の解釈と検証方法
・同軸度の解釈と検証方法
・対称度の解釈と検証方法
・輪郭度(位置公差)の解釈と検証方法
・振れ公差とは
・円周振れの解釈と検証方法
・全振れの解釈と検証方法
第 8回9月20日(火)幾何公差の有効な活用方法
グループ演習2
・様々な活用方法の紹介
 (複数幾何公差、幾何公差の普通公差など)
・樹脂部品の事例で幾何公差図面化
第 9回
第10回
第11回
9月27日(火)
10月4日(火)
10月11日(火)
幾何公差測定の実演・体験
実図面によるグループ討議※
サンプル品を実測し、幾何公差測定を体験
3次元測定機による測定の実演見学
参加者の実図面をテーマに、グループで討議
※各社様から提供いただいた図面を使います
第12回10月18日(火)実図面によるグループ討議4※グループ討議(続き)
検討結果を各グループで発表
終了の挨拶
令和4年度 幾何公差実践研究会 全12回スケジュール 開催時間13:30~16:30

■参加対象者
   正しく図面を作成・評価する必要がある方の参加をお待ちしています。
   設計   : 製品の性能を満足できる要求品質・情報を正しく伝える
   営業   : お客様の要求が正しく理解できる
   生産技術 : 設計者の意図を自社技術に置き換え製造に正しく伝える
   製造   : 設計者の意図を正しく理解し加工・製造する
   品質管理 : お客様・設計者の意図を保証出来る計測・評価をする
■会 場
   長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門
        岡谷市長地片間町1-3-1
    http://www.gitc.pref.nagano.lg.jp/seimitsu/map.html
   本館4階 405 視聴覚セミナー室  または
   4号館 703 プロジェクト会議室
   指定駐車場 P2・P3( 厳守)
    https://www.gitc.pref.nagano.lg.jp/cms/access.html#anc5
■定 員 12名 (密を避け定員を減らして余裕のあるレイアウトで実施)
■参加費 25,500円/人 (全12回+テキスト代)テキストは初回に配布
■講 師 株式会社プラーナー         高橋 史生講師、北沢 喜一講師
     長野県工業技術総合センター測定部  田中専門研究員、池田研究員

■参加申し込み方法
   6月30日(木)までに、下記申し込みフォームからお申込み下さい。
   定員になり次第締め切らせていただきます。
   申し込みフォーム(https://www.nice-o.or.jp/formpage/r4suwa-kikakousa1/)
   HPからの申し込みが困難な場合は、添付申し込みフォームにご記入の上、
   下記アドレスへお送りください。
   申し込みをされた方に、参加情報をメールにてお送りします。
   もし、申し込みをされたにも関わらず7月3日になっても届いていない場合は
   ご連絡ください。
■問い合わせ先・メールでの申し込み先
   公益財団法人 長野県産業振興機構 諏訪センター(担当:延谷)
   長野県諏訪市上川 1丁目1644-10
   TEL : 0266-53-6000(内線2665)
   E-mail:nobutani-tsutomu(★)nice-o.or.jp
   (メールを送られる際は(★)を@に置き換えてお送りください。)
   申込時にご記入いただいた個人情報は、(公財)長野県産業振興機構からの
   各種イベント等のご案内の送付に用い、他の用途へは一切使用しません。


   ※本研究会に関する開催連絡等各種連絡は、メールで行います。

以上

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