公益財団法人長野県産業振興機構

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令和5年度 幾何公差実践研究会 開催のお知らせ

お知らせセミナー・講座
受付終了

更新日:2023.05.09

16年目を迎えた 幾何公差実践研究会

6月2日(金)-10月6日(金) 全12回   13:30~16:30

                    主催 :公益財団法人 長野県産業振興機構
                    共催 :長野県工業技術総合センター

 もの作りにおいて最も大切なことは、品質を確保し、コストを下げることにあります。そのためには、多くの技術情報を伝達する設計図面には過不足ない情報が記される必要があります。「幾何公差」を正しく使うことで、サイズ公差(寸法公差)だけでは解消できない図面のあいまいさを無くすことができ、設計者と部品製造者の間での認識のズレを排除し、製品の不具合を減少させることができます。

 公差は設計者が設定しますが、図面を使う加工者・測定者にもメリットが生まれます。幾何公差を読み取れるようになると、最も形状精度を気にしなければならない箇所はどこなのか、どこを基準に測定すれば必要な結果を正確に得ることができるのか、要求精度を満足させるにはどのように製造すればよいかがわかるようになります。

 時として「幾何公差を図面に図示すれば、コストが高くなる」との声が聞かれますが、このように設計だけでなく、図面を見る立場にある方全てに必要な知識であり、過不足なく公差を設定し使いこなすことで、トータルコストを抑えることもできるようになります。   

 今年度の講座も、受講者の習熟度ばらつきの改善と基本の復習のために、初めに初心者講座を組み込み、幾何公差の基礎を学んでいただいた後、三次元測定機の実演デモを通して三次元測定機の動作と幾何公差のための測定ポイントに触れていただきます。又、参加企業様より持ち寄っていただいた実図面を経験豊富な講師と一緒にグループで読み解く実図面実習を行う等実践的な研究会になっています。

 関係各位の積極的なご参加をお待ちしています。
スケジュール

開催日        テーマ          内容
第1回6月2日(金)初心者向け講座①開講の挨拶
幾何公差を学ぶ上での前提知識の習得
・JIS製図法に基づく図面の読み方・書き方
第2回6月7日(水) 初心者向け講座②・JIS製図法に基づく図面の読み方・書き方(つづき)
第3回6月28日(水)幾何公差方式に関する基本事項1・幾何公差方式適用の目的
・幾何公差に対する誤解
・サイズ公差と幾何公差の違い
・独立の原則・テーラーの原理
・幾何公差のメリット
第4回7月7日(金)幾何公差方式に関する基本事項2・幾何公差の用語
・幾何公差の種類
・データムについて
・3平面データム系の構築
・幾何公差・データムの指示方法(読み方)
第5回7月14日(金)形状公差1・形状公差とは
・真直度の解釈と検証方法
・平面度の解釈と検証方法
・真円度の解釈と検証方法
・円筒度の解釈と検証方法
・輪郭度(形状公差)の解釈と検証方法
第6回8月3日(木)姿勢公差
グループ演習1
・姿勢公差とは
・直角度の解釈と検証方法
・平行度の解釈と検証方法
・傾斜度の解釈と検証方法
・板金部品の事例で幾何公差図面化
第7回8月10日(木)位置公差
振れ公差
・位置公差とは
・位置度の解釈と検証方法
・同軸度の解釈と検証方法
・対称度の解釈と検証方法
・輪郭度(位置公差)の解釈と検証方法
・振れ公差とは
・円周振れの解釈と検証方法
・全振れの解釈と検証方法
第8回8月31日(木)幾何公差の有効な活用方法
グループ演習2
・様々な活用方法の紹介
 (複数幾何公差、幾何公差の普通公差など)
・樹脂部品の事例で幾何公差図面化
第9回
(前半)
9月6日(水)幾何公差測定の実演見学三次元測定機による測定の実演見学
第9回
(後半)
第10回
第11回
第12回
9月6日(水)

9月15日(金)
9月29日(金)
10月6日(金)
実図面によるグループ討議参加企業様から提供いただいた実図面を用いて
グループ討議で、理解を深めます

終了の挨拶
令和5年度 幾何公差実践研究会 全12回スケジュール 開催時間13:30~16:30

■参加対象者
   正しく図面を作成・評価する必要がある方の参加をお待ちしています。
   設計   : 製品の性能を満足できる要求品質・情報を正しく伝える
   営業   : お客様の要求が正しく理解できる
   生産技術 : 設計者の意図を自社技術に置き換え製造に正しく伝える
   製造   : 設計者の意図を正しく理解し加工・製造する
   品質管理 : お客様・設計者の意図を保証出来る計測・評価をする
■会 場
   長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門
              本館4階405視聴覚セミナー室
               岡谷市長地片間町1-3-1

    https://www.gitc.pref.nagano.lg.jp/cms/content/images/access/seimitsumap500.jpg

   指定駐車場 P2( 厳守)
    https://www.gitc.pref.nagano.lg.jp/cms/access.html#anc5
■定 員 18名
■参加費 25,800円/人 (全12回+テキスト代)テキストは初回に配布します。
     申込受付後、事務局より請求書をお送りしますので、記載の指定期日までにお振込みを
    お願いします。
■講 師 株式会社プラーナー         高橋 史生講師、北沢 喜一講師
     長野県工業技術総合センター測定部  田中専門研究員
■参加申し込み方法
   5月25日(木)までに、下記申し込みフォームからお申込み下さい。
   定員になりましたので、今年度の申し込みは締め切らせていただきました。

   HPからの申し込みが困難な場合は、下記パンフレットに添付してある参加申込書にご記入の上、
   下記アドレスへお送りください。
   申し込みをされた方に、参加情報をメールにてお送りします。
   もし、申し込みをされたにも関わらず5月26日になっても届いていない場合はご連絡ください。

■案内パンフレット・参加申込書ダウンロード

■問い合わせ先・メールでの申し込み先
   公益財団法人 長野県産業振興機構 諏訪センター(担当:延谷)
   長野県諏訪市上川 1丁目1644-10 [Tel] 0266-53-6000(内線2665)
   [Email] nobutani-tsutomu[at]nice-o.or.jp
   (メールを送られる際は[at]を@に置き換えてお送りください。)
 ※本研究会に関する開催連絡等各種連絡は、メールで行いますのでご了解下さい。

以上

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