平成3年に設立した東京と長野県内を営業エリアとする住宅断熱機材販売施工会社。遠赤外線の床暖房で空気が乾燥せず快適な住空間を提供、また窓周辺の工事の中で内窓設置に重点を置いた省エネに優れた効果の商品を提供しています。
木村前社長は73歳となり、事業承継をどうしたら良いか悩んでいました。同業種の別会社に勤務する長男へ話をしたところ、同僚とともに同社を引き継いで事業展開していきたいとの意向が示されました。
そんな折に中小機構から事業承継支援のDMが届き、長野県事業承継・引継ぎ支援センターへの相談申込となりました。

決算書等の資料やヒアリングにより会社の実態を把握し、改善すべき経営課題を洗い出し整理してアドバイスを実施しました。
SWOT分析により同社の事業分析を行い、後継者の長男と同僚が他社で営業していた愛知県を同社の新たな営業エリアとするとともに、エクステリア・窓周辺工事の新事業も展開していくことについて、ディスカッションを重ねながら計画策定を支援しました。
さらに、定款の見直し、株式の移転方法、今後の組織体制、決算事務、代表者個人名義の事業用資産の移転、地元金融機関との関係構築等についてアドバイスを実施し、計画書に落とし込みました。

事業承継計画策定を通じて父親の築いてきた会社の知的資産、経営ノウハウ等を長男と情報共有し、引継ぎの機会を設けることができました。
新たな営業エリアで新事業を展開していくにあたり、共通の課題認識と方向性の共有を行う良い機会となりました。