支援活用事例
日本の伝統食「長芋」を世界の市場へ
事業者名
株式会社吉岡
事業内容
長芋商品の製造、販売
事業者データ
- 代表者/柳原 章力
- 所在地/長野市松代町岩野 267
- 従業員数/6名
- 連絡先/026-278-2284
- URL/https://www.nagaimo-shop.com/
活用した補助金・支援制度等
消費財国内販路開拓支援事業(おいしい信州ふーど発掘商談会・沖縄国際物流ハブ商談会)
消費財海外販路開拓支援事業(海外バイヤー商談会・長野フェア)
企業の現状及び支援の経緯
同社は長野県内でも有数の長芋産地である長野市松代町で創業しました。事業内容は長芋栽培、漬物製造、卸売等を行っています。
海外でも健康志向の高まりにより、台湾や米国向けの長芋の輸出が全国的に伸びており、栄養豊富で日本の伝統食品でもある長芋は、和食を代表する食材の一つとして認知されています。
同社でも長芋を国内外の皆さんに味わって欲しいとの思いから、更なる販路拡大をしたいと考えていましたが、同社の知名度が低く、思うように販路が広がらないことが課題だと感じていました。特に海外向けは苦戦していました。
そこで海外展開の一歩として、商談会に参加し、バイヤーニーズを把握するとともに同社の知名度を高めたいと考えました。
実施した支援内容
米国(ハワイ州、カリフォルニア州)と台湾の日系スーパーで、当機構が毎年開催している長野フェア事業を紹介しました。事前商談会ではバイヤーに対し、丼ものに使用する冷凍とろろを中心に、長芋キムチやとろろなめ茸を提案し、とても美味しいと好評価を得ました。
海外バイヤー商談会では、タイの日系卸商社と商談を行いました。バイヤーからは、「現在、北海道と青森から長芋を仕入れているが、仕入地を拡大して、長芋の取扱い期間を長くし、販売量を増やすため長野県産も取扱いたい。」との要望がありました。同社は緩衝材として一般的に使われているもみ殻から抗菌作用の高いおが粉へ変換を進めており、商品の病害虫被害を予防できる点がバイヤーに高く評価されました。
支援の結果及び今後の展開等
米国の日系スーパーで開催する長野フェアでは、とろろなめ茸キムチ、冷凍とろろ、冷凍長芋キムチの採用が決まり、米国向けの販路拡大につながりました。
また、タイの日系卸商社とは、早速トライアルとして長芋を1箱輸出することが決まり、現地で商品の状態を確認したうえで、問題がなければ今後取扱量を増やしていく見込みです。
同社の主力商品の一つである「冷凍とろろ」は、国内で介護食としても需要が増えているため、新たな切り口でバイヤーに提案し、国内外の販路拡大を目指します。
担当部署
公益財団法人長野県産業振興機構 マーケティング支援部
〒380-8570 長野市南長野幅下692-2(長野県庁5階 長野県営業本部)
[TEL] 026-235-7246 [FAX] 026-235-7387
[Email] hanro [at] nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください
支援を受けて
当社は、今年度長野県産業振興機構様のご支援を賜り、現状の国内販売に留まらず海外バイヤー様にも長野県の長芋という食材の可能性をPRできました。長芋は健康食材の一つとして国・地域での食べ方などを更にブラッシュアップをしていくことにより、引き続き海外現地のお客様にも興味を持っていただけるように提案してまいりたいと考えております。
代表取締役 柳原 章力 氏
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