公益財団法人長野県産業振興機構

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ピックアップ自社開発によるエレキギターのOEM等の生産・販売拡大

事業者名

有限会社ツバサ

事業内容

エレキギターの製造販売

事業者データ

  • 代表者/田中 千秋
  • 所在地/茅野市玉川2483-2
  • 従業員数/4名
  • 連絡先/main@tsubasaguitars.com

活用した補助金・支援制度等

ものづくり補助金(経済産業省)

企業の現状及び支援の経緯

同社は、田中千秋代表が大手メーカーから独立して2007年に創業しました。同業者からの依頼によるアーティスト向けのギターの製作から開始し、OEM生産を中心に順調に事業を拡大してきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で受注が大きく減少。打開策として、アーティスト向け同様のクオリティの楽器を多くのプレイヤーにお届けするべく、自社ブランド「Tsubasa Guitar Workshop」をスタートしました。またその際、音質の要となる「ピックアップ」の自社開発にも取り組みました。
この成果を事業化する上で、ピップアップ生産用の巻線機や、工程内製化のための木工加工機の導入が必要であり、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(以下「ものづくり補助金」)への申請を考えていました。

【自社製造ピックアップと開発の様子】

実施した支援内容

【導入した巻線機や加工機】

当機構は、「Tsubasa Guitar」の商標出願を支援していた長野県発明協会からの紹介により、支援を開始しました。ものづくり補助金への申請にあたり、認定経営革新等支援機関として事業計画の策定を支援しました。具体的には、「中小企業の特定ものづくり基盤技術の高度化に関する指針」への合致の確認、同社の強みや生産性向上を図るべき工程の抽出・特定、導入する設備の必要性の明確化、補助事業により達成したい技術的目標や納期、売上目標の設定などについて、議論を重ねながら一緒に行いました。
無事に補助金交付候補者として採択された後は、補助金交付申請や実績報告が着実に進むよう、随時、助言を行いました。

支援の結果及び今後の展開等

無事に補助金が交付され、必要な設備も導入されたことで、ピックアップ生産が内製化できるとともに、ギター全体の生産性が向上し、納期も短縮することができました。販売パートナーとの連携もますます強固となり、順調に事業を拡大できています。今後は、より一層、エレキギターを演奏する方々が求める音質に応えることができるよう、生産に係るデータを蓄積するとともに、その活用を模索していきたいと、同社では考えています。

【製造されたギター】

参画機関

INPIT 長野県知財総合支援窓口((一社)長野県発明協会)

担当部署

公益財団法人長野県産業振興機構 経営支援部

〒380-0928 長野市若里1-18-1(長野県工業技術総合センター3階)
[TEL] 026-227-5028 [FAX] 026-227-6086
[Email] keieishien [at] nice-o.or.jp
※[at]は@に置き換えてください

支援を受けて

ものづくり補助金の申請に当たっては、事業計画を策定する必要がありますが、初めてのことで大変戸惑いました。何度も議論に協力いただき、助言をいただけたことで、採択につながりとても有難かったです。今後、更なる取組を展開していきたいと考えておりますので、引き続きご支援・ご協力をお願いします。

代表取締役 田中 千秋

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